残念なオンナたち1⃣
残念なオンナたちの話を3連発で。
前もってお断りしておくが、3人ともかなり前に来ていた方々で今は来ていない…今も来ていたら書けない。。。
20代後半〜30代前半、OLさん。
いつも30代の彼氏くんと2人でご来店。
彼女さんをA子さん、彼氏くんはB君とする。
2人ともあまり売り上げにはならないが、スーツ姿も清々しく飲み方も行儀がいいので、私はいいお客様だなと思っていた。
ほら、ウチはBAR🍸だから、スーツ姿のカップルが静かに飲んでると絵になるでしょ?
彼らが来店するようになってしばらくしてから、ある日、A子さんが1人でやって来た。
「1人なんて珍しいね、B君は後で来るの?」
「今日は1人なんです。」
小雨がパラつく夜で、お客様はA子さんだけ。
A子さんと私でガールズトーク👩👵
小一時間ほど経った頃
「ママ、前来た時、タロットやってましたよね?」
時々、お客様からリクエストがあった時タロット占いをしていた。
「あの時のお客さん、当たったって言ってましたよね?ママの占いって当たるんでしょ?」
ほんとに当たっているのかどうかわからない。
その場限りのたいして重要でもない問題で、お愛想で「当たった当たったぁ〜」って騒ぐ人もいるはず。
ほんとに当たったかどうかは本人しかわからない。
「あれね、いつもはやらないの。暇な時でなきゃできない。」
「今、できますよね?占って欲しいんだけど…」
1人で来たのには訳があったようだ。
他にお客様がいなかったので、タロットをすることになった。
もちろん、これで収入を得ていたわけではないので無料。
「じゃあ、これから私と一緒にカードを混ぜるんだけど、シャッフルはしないでね。心の中で問題を念じながら、テーブルの上で滑らすように混ぜて。あと、具体的には言わなくていいから、何を占いたいのかだけ教えて。」
私はいつも漠然としたことしか聞かない。
例えば、仕事のこと、子供のこと、恋愛とか。
A子さんの抱えている問題は、結婚だった。
カードを所定の位置に置いていく。
どの位置にどのカードが出たのかは忘れてしまったけど、結果は良くないものだった。
身動きができず、孤独で、裏切りのカードも出ていた。
「A子さんは本気なのね?」
「そのつもりです。真面目にお付き合いしてるつもり。」
「でも信じられない…何かウソがあった?」
「ウソかどうかわからない、でもウソだと思います。」
「ウソだね。」
「この人との結婚は難しいと思うよ。」
その後、A子さんが話し出した。
B君とは付き合って2年になる。
彼は妻帯者、3歳の子供もいる。
それは最初からわかっていた。
去年あたりから、妻とは冷め切っていて別れるつもりだから交際は続けたいと言い出したという。
別れるつもりとは言っても一向に離婚の話が出ているようには思えず、お休みの日にB君の家の近くまで行ってみたそうだ。
まぁ、妻とは別れるという言葉を信じてしまったアソビのお相手の定番行動だね。
さて、そこでA子さんが見てしまったものは…?
これもお約束。
公園で楽しそうに遊ぶ家族。
だいたい殿方の「妻とは冷め切っている」は滅多に真実ではない。
冷め切っていても即離婚にいたる夫婦も少ない。
だめよ、定番のこんな言葉を信じちゃ。
A子さんはB君に公園で見たことを話した。
ほんとに自分と結婚する気はあるのかどうかも。
そこで、B君の言い草。
「あと2年待ってくれ。」
「ママ、2年待つべきかしら?」
私からのアドバイスは…
待つかどうかは本人次第。
ただし、これだけは言っておく。
妻とは冷め切っている、なんてのは浮気をしたい男の決まり文句。
冷め切っている、彼女は俺が浮気をしようが何しようが無関心、、、まぁ言い方はいろいろある。
アソビに使えるお金は少ないけど、でも遊びたいというタイプが使う定番。
これは口説いている内に入らない。
あと2年待ってくれ?
あと2年で何が変わるの?
今3歳の子が5歳になって、ますますお父さんお父さんと慕ってくる。
余計に別れづらくなるだけじゃない。
あと2年経ったら、今度は学校に入るまでって言いだすよ。
そのうち2人目も生まれるよ。
B君が2年と言ったのは子供のためだそうだからね。
「これはタロットが教えてくれたんじゃなくて私の考えだけど、彼は一日延ばしにして、あなたの方から別れを切り出すのを待ってるんじゃないのかな。彼はあなたを嫌いになった訳じゃない。最初から本気じゃなかっただけ。」
これって、嫌いになったよりも辛いことかもね。
だって、最初の頃のラブラブ💑、彼女だけの一人相撲だったってことだもの。
帰り際のA子さん、すごくいい顔していた。
その後、A子さんとB君の間でどんなことがあったかは知らない。
でも、男性諸氏、気をつけてね。
お金をかけずに遊べれば、それはそれでお財布には楽でしょう。
でもね、タダより高いものはありませんよ。
もしA子さんがイジワル女だったら、家に乗り込むかもしれない。
子供の幼稚園父兄に片っぱしからことのあらましを吹いて回るかもしれない。
それに、あなたは気づいてないだけで、実は、スッポンポンで高いびきで寝ているところをパシャッと撮られていたかもしれないよ📷
A子さんとB君は同じ会社。
その写真を社内メールで回された日にゃ、恥ずかしくて会社に行けなくなる。