懐かしのマック
予報では雨だったけど、起きたら晴天。今日はじいちゃんを散歩に連れ出せる。
洗濯機3回回し、ベランダは可愛いお花畑から一変して所帯じみる。
歩いて行くには遠い最寄り駅の近くまでお散歩。もちろん車イス。
89歳のじいちゃん、実は隠れマックファン。久々のマックに顔がほころんでいます。
マックには思い出がある。
31歳の長男が8歳の時、事故にあった。身体の怪我はなかったが、頭を強く打った。10日間意識不明。子どもの10日間意識不明は長いほう。医師に「助かっても元に戻るのは難しい」と宣告された。
当然、昏睡中、私は食べ物もなにも受けつけない。ICUの前に陣取り、ナースが出入りするたびに中を覗き込む毎日。
両親が心配して毎日近くのマックからテイクアウトしてくれた。海外に行って土地のフードが合わなくてもマックがあればそれなりに過ごしてきたから…マックなら食べると思ったのかもしれない。
あれから軽く20年、長男は普通に生活している。医師の口から「奇跡としか言いようがない」と言われたほど。
今でもマックを見るとICUを思い出す。
じいちゃんはマックファンだけど、そんな理由から、こっちに来てから私がマックに連れて行くことはなかった。今日は思い切って行ってみた。じいちゃんはハンバーガーだったけど、私はやっぱりダメ。三角チョコパイにした。
口の両端にチョコがついた。